野村監督の阪神時代の野球は興味深い

阪神野村

野村監督は現役時代は阪神とは全く縁がありませんでした。南海、ロッテ、西武で現役時代を過ごし、引退後に就任したのもヤクルトの監督でしたので、1999年から阪神の監督に就任すると聞いた時、多くのプロ野球ファンが驚きました。

当時、下位に低迷していたタイガースフロント陣が本気で改革しようとしたからこの監督招聘があったとも言えます。

彼が監督をしていた3年間を振り返ると、成績こそ3年連続最下位でしたが、先々のチーム強化を考えた選手起用も数多く見られました。センターラインに強化に必要な正捕手育成に際しては矢野を一人前に育てましたし、エース候補として井川を一本立ちさせました。

また、ドラフトでも入団後にセリーグの盗塁王に輝く赤星を指名していますし、問題児とも言われていた新庄を4番で起用したことも彼を大きく成長させることに繋がりました。

また、阪神ファンも彼の采配を見たり、言動を新聞で読むなどして野球の奥深さを沢山教えてもらいました。